CASE STUDY 事例紹介

IFRSへのコンバージョン

業種 アパレル関連事業
規模 400名
売上 200億円

外資系日本法人(非上場)について、親会社のIFRS Accounting Manualに沿って、2ヶ月内に日本基準からIFRSへのコンバージョン作業を行い、親会社の会計チームおよび会計監査人(PwC)の監査を受けることになった。そこで、急遽、プロジェクト・チームを立ち上げ、コンバージョン業務を進めた。

プロジェクトの背景

  • 従来より海外取引は多かったものの、これまでは日本基準による会社法監査しか受けていなかった。オランダ企業に買収されたことから、急遽、IFRSで財務諸表を作成して、親会社に提出することが求められた。
    コンバージョン作業のタイミングが、お客様の年度決算と重なったこともあり、コンバージョン・プロジェクトは主として弊社スタッフで進めることになった。
  • 短期間でのプロジェクトであったため、IFRSレポーティング用に会計システムを改修する時間はなかった。そのため、エクセルベースでコンバージョンを進めることになった。
    そのため、一時的に手作業による経理業務が膨大になった。IFRSによるReporting作業を簡素化するために、翌期のプロジェクトとして、エクセルによる自動化ツールを作成するなどの対応を行った。

業務・提案内容

  • 日本基準からIFRSへのコンバージョン

    ・親会社の指定様式によるChart of accountへの組替え
    ・日本基準とIFRSのGAAP差異分析
    ・IFRSへの調整仕訳の作成

  • IFRSに基づくレポーティング資料(英語版)の作成

    ・Monthly reporting packageの作成(エクセルで約40シート)
    ・Monthly Budgetの作成(翌12ヶ月分)

  • 管理会計のIFRSコンバージョン

  • ・月次の予算実績管理に関して、IFRSで管理できるようにエクセルベースの経営管理ツールを作成

  • 親会社の経理チームからの指示や質問への対応

  • 会計監査人(PwC)によるIFRS監査への対応

  • IFRSレポーティングの効率化

    ・エクセルによる自動化ツールの作成

プロジェクトの成果

  • 親会社にとってブラックボックスになっていた業務フローが明確となり、システムの非効率な運用と、手作業による重複作業が改善された
  • 短期間での困難なIFRSコンバージョンであったが、報告期限を守ることができ、日本の財務経理チームは親会社から信認を得ることができた。
  • 月次のMonthly reporting packageに関して、エクセルベースの効率化ツールを提供したことにより、毎月の親会社へのレポーティング業務が余裕をもって行えるようになり、お客様の経理スタッフの残業代の削減に寄与した。