CASE STUDY 事例紹介

米国会計基準へのコンバージョン

業種 小売関連事業
規模 900名
売上 600億円

親会社(アメリカ企業)がナスダックに上場することになった。日本法人は重要な子会社であったが、従前は日本基準に基づく財務諸表しか作成していなかった。
そのため、急遽、プロジェクトを立ち上げ、米国基準に基づく財務諸表の作成ならびに英文財務諸表を作成することになった。親会社の要請により、僅か2ヶ月でプロジェクトを完了することが目標となった。

プロジェクトの背景

とにかく短期間で、日米の会計基準差異の分析、英文財務諸表の作成、外部監査人(PwC)による監査への対応などを完了させていく必要があった。
そのため、これらを同時並行的に進めると同時に、日次ベースでお客様、外部監査人と進捗管理を行い、課題の解決状況を緻密に管理・把握することが重要であった。

業務・提案内容

短期間でのGAAPコンバージョンであったため、ITシステムの改修を伴う対応は不可能であった。そのため、コンバージョン仕訳の対象となる取引を可能な限り絞り込んだ上で、エクセルで効率的にデータ収集を行い修正仕訳を起票する体制を短時間で構築するという方針でプロジェクトを進めた。
また、外部監査人(PwC)とも密接に連携することで、監査指摘による手戻りを防止することにも注力した。

  • 日本基準から米国基準へのコンバージョン

    ・GAAP差異の分析
    ・論点メモの作成
    ・重要なGAAP差異項目に関する仕訳の作成

  • 英文財務諸表の作成

    ・上場申請書類に添付される英文財務諸表を作成

  • 監査への対応

    ・会計監査対応についても、弊社で説明資料を準備したり、監査人からの質問への回答などを実施

  • プロジェクト進捗管理

    ・日次ベースで進捗管理および課題把握を行い、お客様ならびに外部監査人と協議を実施

プロジェクトの成果

  • 米国本社の事情で早期にコンバージョンを終えることが要求されたが、期限までにコンバージョン業務を完了し、外部監査人による米国基準監査を無事クリアした。